初夢らしき・・

以下、初夢という次第ではないながら、夢のオハナシ。
蕪村が出て来たのである。
濃い緑のジャージを着ているのだけど一目見た途端、与謝蕪村とボクには判ったのだった。
顔は桂枝雀なのだったが、与謝蕪村なのだった。
"愁いつつ丘を登らば花いばら"の、あの蕪村さん。
僕の大好きな人だ。
(僕は芭蕉はちっとも好きでないのだけど蕪村はすごく好きで幾つかの句をそらんじてる)
その第一声は、
「ぁ、ど〜もど〜〜も」
で、まことに枝雀風味な感触なれど、彼は与謝蕪村なのだった。
新句のために山に登らねばならないが案内してもらえると嬉しいと、彼はウチの庭先でいうのである。
新たな本を出すつもりだとも、いう。
しきりにヘリコプターが飛んでいて、それが妙に大気に馴染んでいないぞ、あの距離でこのようにモールドがくっきり見えるのはおかしいぞと思ったら、ウチの2階の窓辺で弟が黒いゴーグルを着けて、なにやらしきりに身体を揺すらせ動いている。
それで、あれはバーチャル操作のラジコン機なのだなと理解し、後で弟にそれを借りようと思いつつ、蕪村さんに、
「車でいきますか? 歩いていきますか?」
などとボクは訊ねるのだった。
想定しているのは竜ノ口山(たつのくちやま)という山で、これはウチの北側についたてのように広がっている。
(はは〜ん、こりゃ、アレが影響してるな)
と、夢見つつ、もう一人のボクがこれは夢なのだなと理解する。
アレというのは、オ〜君のブログの元旦の記述と写真だ。オ〜君は元旦に、竜ノ口山に登っているのだ。
それがこの夢に反映していると、夢見ながら事態を掌握しているのだからおかしい。夢の中で行動している自分と、それを客観して眺めている自分。2つの自分がいるから、おかしい。
ともあれ、歩くコトになったが、道中に近所のオバサンがいる。
「蕪村さんが来てます」
と、誇らしげにボク。
するとオバサンは、
「この前のテレビはおもしろかったデス」
と笑う。
落語家と間違えていると即座に判ったものの、間違えを正すにはエネルギーがいるなと感じる。
今から山に登らねばならないのだ。ここで不用意に体力を使うのはイカン・・ とボクは考えている。
しかし、オバサンはついて来る。
蕪村さんに迷惑だろうがと、オバサンに腹を立てるが致し方ない。
で、三人で坂道を登りながらハタと気づく。
これは竜ノ口山じゃなく、金山(かなやま)の『招き猫美術館』に向かう険しい坂道なのだった。
そのコトを蕪村さんに知られたら、蕪村さんは大いに落胆するだろうし、ひねり出されるべく新たな句にも悪影響するんではなかろうかとボクはドキドキしはじめる。
ドキドキしつつも、もはや引き返すスベがない。
登るべく山を間違ってましたとも、いえない。
しかし、この急斜な坂を登るには足がついてこない・・。
両手をバタバタやると、少し足が宙に浮くので、
「はばたいたらラクに登れます」
蕪村さんにいい、共にはばたいてもらう。
地面すれすれながら飛んで登っていくと、駐車場があってそこの端に掘っ建て小屋めくトイレがある。
そこがあまりに汚いコトを夢の中のボクは知っている。
蕪村さんは林の中に入っていく。
後を追うと、ついて来るなといわれる。
「笹で手を切らないように注意して」
ボクは林の向こうで立ち小便している蕪村さんに声かけながら、親子丼を食べたいと感じている。
いつの間にか、高校時代の同窓生がそばにいて、
「イタリアの女と結婚した」
と嬉しそうにいうので、彼女の写真をくれたら6分の1サイズのフィギュアにしてあげるよ。原型は横浜に住んでるU君に依頼するから30万くらい必要だよ・・ ってなコトを告げると、
「もの凄い雨になるのだけど、おまえ、カッパは持って来てるのか?」
と、問われる。
しまった、カッパを持ってくるのを忘れたと気づき、取りに戻るには遠いなァ・・ と困ってしまう。
ここで濡れるワケにはイカン。しかし蕪村さんをどうしようか・・ と思い悩んでるコロに眼が、覚めた。
オチのない夢だなぁ。  
_________________\(^-^)/
てな次第で2008年が粛々と進行中なりだ。
この1月末、ひょっとすると火星に直径50m程の小惑星が衝突するかもしれないとのニュースをきいた。
「2007 WD5」と名がついたこの50mくらいな小惑星は11月20日に見つかったばかりらしい。
これが火星の近隣5万Km以内を通過するという。
軌道計算に不確定な要素があるものの、衝突の確立は75分の1。
けっこう、高率だ・・。
50mクラスの小天体の衝突は数千年に一度あるかないからしい。
衝突を愉しみにするワケではないけれど、希有なコトゆえ・・ 興味ありだ。

この正月。我が宅を訪れた某君がプレゼントとして持ってきてくれたヘリコプターの小さな模型。
アポロ8号、10号、11号、12号、そして13号と、連続してアポロCMの回収任務についたSH-3 SEAKING-66号機。
退役後にスミソニアン博物館に永久展示されるコトになっていたのだけど、退役間際の1975年の某日・・ 墜落してしまって今はない。
このヘリコプターの小さな模型も、上記の夢の中に反映されているのだな。 
\(^-^)/