月のひつじ-1

映画「月のひつじ」は静かな良質の映画だった。アポロ11号からの電波を受信して世界に発信したのはオーストラリアの田舎町パークスにある巨大なパラボラアンテナだった。そのアンテナを可動させ運営していた少数の人達の物語・・。いわば舞台裏の物語だけど、舞台の華やかさを支える裏方としての人とモノは、どんな局面にもあるというコトを学ぶ絶好の一本と思われる。近来、自分の嗜好がどの辺りにあるかが判ってきて、それはかねてよりのマイナー指向と絶妙にからみあってボクというカタチを形成してるんだなと、溜息まじりの詠嘆と感嘆をないまぜにしてしまうのだけど・・ どうやらボクは事象の中心点よりも、その周辺の部分が好きなようなのだ。部分への偏愛が濃いという次第でもないのだろうけど。
話は少し変わるが、ボクはスペースシャトルにさほどの興味をもたない。アポロCM(コマンドモジュール-あのカプセルの部分)に較べりゃ物体としてはるかに大きいが、地球の外周を廻るコトしか出来ない乗り物という点がイカン。それに比してアポロCMは月へ行って、月から帰ってこれる乗り物なのだからウレシイじゃないか。
写真は最近作ったアポロ13号のCMとその回収台車。
ペーパークラフトだ。既製品ではない。作図からはじめ、ノリとハサミでもってチョキチョキ・貼り貼りして、作った。次回あたりから、その製作をリポートしたい。