アポロ13号CM-1

アポロ13号があれだけの事故にも関らず無事に帰還したのは1970年04月17日だ。太平洋で空母イオージマに回収されて世界中の人は安堵したもんだ・・。
その回収間際のアポロCMを再現しようと思いたった。もちろん、ペーパーでだ。
スケールは1/48を想定してIllustratorで作図した。窓のサイズなど、まだ修正の余地があるけど、これをPhotoShopで部分を着色。またイラストレータで作図を加えて、どうにかカタチにしてみた。着色にあたっては当時の資料写真とニラメッコ。出来るだけ再現に務めたけど写真に映ってない部分はどうしようもない。内装は当初は本物同様に3つの椅子を宙に浮かせるべく作ろうと構想したのだけど技巧の稚拙と、アンガイと外からは見えないという二点を鑑み・・ 簡略化した。基本的には中央のハッチを開けた状態で、そこからのビューのみしか得られない。見えない部分まで作るというモデラーと見えない部分は省くというモデラーの二種があると思うが、ボクの場合、後者だ。写真ではいささか判別しにくかろうけど、ドアの内部には椅子と椅子の支柱の一部とメインパネルが見える。
広いか狭いかと二者択一を迫られるとアポロCMは狭い・・というしかない。椅子をたたんでどうにか人が立つスペースを確保出来るし、椅子の背後にも人が横になれるスペースがあるものの常識的な部屋の大きさは、ない。そこに大の男が三人も2週間ばかり過ごすワケだから・・ そりゃ大変だ。でも、重力のない空間を飛行しているワケで、飛行中には上下の境はない。天井も壁も床もが均等に"使える空間"となるので、その一点でもってなんとか狭さが緩和されているのだろうとも思われる。
焼けただれた外装は、通常のペーパーと一緒にシルバーフイルムラベル(A-One製品)を使ってプリントした。同じものをプリントし、"焼け焦げモールド"にあわせて切り貼りしてみたのだが、いかがだろう。アポロCMは実際に飛行したものは全てどこかの博物館に収納されている次第ながら、表面にコートされていてチリチリに焼けた銀色部分は剥離されてしまうので、それが見られないのは残念だ。ま〜、せめてペーパー模型では、その辺りを見せようジャンかと作ってる次第。
外装には手すりも別パーツで作って接着している。
あんがい、この手すりを再現したモデルがない。凸状態のモールド処理がなされたプラスチック模型はあったけど、ボクには不満だった。