ソフト丸ごとイカリ豆


食べ物の好みはあくまでも個人の嗜好ゆえ、万遍なくも不偏の"おいしい"は有り得ないんで、なので、ブログで食のコトを書く時には、いつも、
「こんなのオモチロクないよな、きっと」
薄氷のような不安をおぼえるんですけどね…。
ここ数年、ひそかにボクが中毒的症状を兆して、自室に常備してるものがあるの。
今年の夏頃まで、それは、ミツヤという広島のメーカーが作ってる『落花生』なのだったけど、夏が過ぎて、チョイと浮気をして、3袋で1000円、みたいなお徳用で量の多い、メーカー名もおぼろな乾物セットみたいなのがあるじゃないすか… ピーナツとかイカリ豆の類いのそれを買って、自室でポリポリ食べたら、
「あちゃ」
まずいは硬いは、油っぽいは…。
なので、ちょっとリベンジと… ミツヤさんが『落花生』同様に作ってる『ソフト丸ごとイカリ豆』というのを買ったら、これがア〜タ、ウマイのなんの。
皮ごとポリポリ食べられ、歯ごたえはイイわ、塩加減もイイわ、価格よりも得な量に思えるし… 途端、これにハマッたんだ。
食べ出すと、やめられない、とまらない。
それほどに美味しくてクセになる。
豆に塩がうまく浸みてる上に、上記の通り歯ごたえが絶妙にいい。
な〜ので、ポリポリ囓り出すや、止まんない。
すぐに1袋、なくなる。
だもんだから、この頃は2〜3袋を買い込み、いつでも食べられる安心も設けてる。
ところが昨日、これを売ってるご近所のプラッツ(スーパーです)で、な〜んと品切れなのだ。
何者かが買い占めたんかしら? このミツヤの『ソフト丸ごとイカリ豆』のみが、棚からゴッソリないんだ。
「わっ!」
少し慌てた。
常々にそこには20〜30袋が置かれていたのに、この日、そこはゼロ。
空虚なスペースに成り下がってるんだ。
廻りをみると、同社製でもう1つ、同様な、それも20円安い、『有機そら豆使用イカリ豆』というのが、在庫ありだった。
しかたないから、それを買って持ち帰り、食べてみたら、『ソフト丸ごとイカリ豆』と大差はないものの、歯ごたえ、塩の加減あたりが微かに絶妙に劣るような感じをおぼえた。
煙草で例えるなら、ピアニッシモのメンソール1と、ピアニッシモのメンソール3くらいな、違い… 絶妙にどっか違うという感触。
悪くはないけども、我が『ソフト丸ごとイカリ豆』の名にある"ソフト感"がやや欠ける。
「これが20円の差か…」
とも、思ったけど、自分の中ではあくまで代用だ。

というワケで、明日にはまたご近所のプラッツに出向いて、『ソフト丸ごとイカリ豆』が入荷しているかどうか… 確認する。