皆さん既に1度は耳にしたであろうビートルズの“新曲”、「Now and Then」……。
ノイズだらけの音源からジョン・レノンの声のみを取り出すコトが出来るようになった、その技術的飛躍に、
「あんらま~っ」
と感心しきりの今日この頃なのだけども、さてとその驚きを過去に向かわせてみるに、蓄音機という「機械」が否応もなく突出してくるのだった。
これなくして今の音楽シーンは、ありえない。エジソンの発明はとんでなく大きな未来のドアを開いたワケだな……。
音という固形物でないモノを収録した上で、それを再現するという、大発明。
云うまでもないけど、LPレコードはその直系子孫なんだから、あらためて、蓄音機というカタチの技術がもたらした飛躍に、
「おほっ!」
凄さに感嘆する次第。
が、一方で、元祖たる、その蓄音機の機械的原理のコトをボクらはほとんど理解していないんだから、これも驚きだ。
電気で動いてるワケじゃない。
ゼンマイを巻き、それがほどけるコトで円盤に収録された音を引っ張りだすというカタチの面白さ。
針先が感知した音は、どうやって機械から出てくるのか?
そも、針先はどうやって音を音として感知しているのか?
針は鉄製だったり、竹だったりもする。
竹?
竹が音を拾うの?
そのあたり、実のところ、ほぼ理解していないワケだ……。
蓄音機 → SPからLP → ステレオ化 → テープレコーダー → カセットテープ → MD → CD → データ化 → iPod → 音楽配信……
こういった変遷を繰り返しつつ現在の音楽を聴く環境があるワケだけども、そのスタートとなる蓄音機という機械のコトを、チョイっとあらためて勉強したいな~、と想った次第が今回の「音楽会」のスタートだ。
蓄音機音楽会
期日 12月3日 午後3時~
場所 プチパイン 岡山市北区北区丸の内1-1-7 2F
桃太郎大通りを見渡せ、大きな窓から夕日を眺められる最高立地のお店です
料金 お酒なりソフトドリンクのオーダー必需
たまさか同店のカウンター席で知り合った米田氏が、若いクセに(笑)、昭和9年製造の蓄音機を持ってらっしゃって、大事にされているというのを聞いて、がぜん、彼とイベントしたくなったのが発端。
蓄音機の実物をまのあたりにしての勉強会……、みたいなことを想ったワケだ。
よって当方は、一応は進行役を務めるけども、基本としては自分の学習みたいなトコロも濃厚アリアリ。
共に、みなさん、勉強しませんかぁ。(^_^;)
幸いかなプチパインのY子さんが場所提供してくださり、にわかながら「チームY」という名で本イベントを実施でござい。
岡山ジャズフェスティバル実行委員会(OJF)も、後援を快諾。ま~、あくまで名義的なカタチながらも、当日の様子をビデオ収録もしてくれるそうで、あ・り・が・た・い。
昭和9年という、89年も前の蓄音機ゆえ、ガンガンSP盤をかけちゃうというワケにはいかない。
状態の悪い盤をかけると蓄音機の音を拾う部分が壊れるらしい、そういう脆弱な面もある蓄音機。
ぞんざいに扱えないんで、厳選した盤で楽曲を流すというコトになりそうだけども、音再生の基礎原理やら珍しい音源やら、アレコレ楽しめそうな感じでござい。
イベントそのものはおよそ1時間を想定。その後は茶話会的流れになるでしょうなぁ。
午後の紅茶でも日本酒でも良し好し。山本とおしゃべりするもよし、天文学者でもある米田氏という不思議人物と話すもよし。
お時間がある方、蓄音機のコト知りたい方、蓄音機のコト知ってる方、3日の午後、ご一緒しましょう。