過日の「蓄音機音楽会」。
昭和9年製造のゼンマイ式の古い蓄音機ゆえ、音は大きくはあるまい。それゆえ10人くらいの方々の前でのト~クと実演がヨロシイなぁ……、と思っていたのだけど、驚くべき音量!
くわえて想定の2倍越えで方々ご参集くださって、こちらもビックリ。
ありがとうございました。外は随分に冷え込んでたけど、トークしている内にうっすら額に汗が滲む熱気をおぼえ、アッという間に時間が過ぎていきましたなぁ。
藤原和泉さんのFacebookより借用
蓄音機の所有者でもあり、天文学者でもある米田瑞生(yoneda mizuki)氏のコメントも見事、かつ古き良きモノへの愛が、味がしみわたったおでんのように奥深く、随分と心地良くもありました。
場所提供のプチパインさんに多重感謝。
音声収録にはげんでくれたOJFの黒住氏にゲキ感謝。
それにしても、こたび初めてナマで接した蓄音機の威力には、たまげたなぁ。
20数名の厚着の方々が場にいるから、その音量は衣類に吸収されもしたけど、いや逆にちょうど良いっくらいのボリュームになったような気がしないではなかった。
古い蓄音機は音量調整の仕掛けはない。
とがった針がレコード盤の溝のデコボコを感知し、その針が取りつけられたサウンド・ボックスという重たい丸っこい部分の中の「皮膜」が共振してふるえ、それは空気に伝わって金属の管を通って音として「排出」されるワケだ。
だから針は、金属でなく竹やサボテンでもオッケーなんだ。
要は、音というのは「振動」なのだな。空気にあたえる連続振動が音楽というカタチで放たれるんだ。
天文学者さんとのイベントだったというワケじゃ〜ないけども、逆にいえば、空気のない月や宇宙空間では、音は生まれようがないんだね。
この初歩原理をマノアタリにして、ぼか~ぁ、幸せだったなぁ。
皆さん、順次つぎつぎにそばにやって来て、
「へ~」
とか
「ほ~」
とか、感心しきり。当然に当方もずっと感心しきり。
しばし77回転のレコード盤のクルクルを眺めてる内、眼が廻っちゃったよ。
昭和25年頃と思われる幼児教育用SP盤の再生
この日、米田氏は1時間ほぼ連続での使用でゼンマイが壊れるかもしれないと危惧し、予備の蓄音機(こちらは昭和25年製)も用意されて準備万端の体制で挑んでくれた。
幸い、ゼンマイもどこも故障なし。
良きかな好きかな。
彼あってのイベントでござんした。あらためて感謝。
本番は1時間チョイで終えたけど、その後の茶話会的流れでも終始蓄音機が奏でられ、ワイワイガヤガヤが3時間オ~バ~。Y氏持ち込みのSP盤の悩殺っぷりもエカッタなぁ~。
日をあらため、打ち上げしなきゃ~イカンですな。
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帰宅すると、発注していたLEDが届いていたので、気分切り替えて即行、とある模型の改造工作。
かねて用意のゴム・チューブも使い、基礎の取りつけのみ済ませ、さぁ、晩ご飯。
気分転換ついでにサンタナをひさしぶりに聴く。
フムフム。充実の1日って~感じでコチコチコチ、長針と短針が廻ってる音を聴いた。