火曜の朝頃から、胸に違和感があり、変な咳が出る。痰もからむ。
しばし経って、熱を測ると38.4度もある。
「ありゃ……、ひょっとして」
と、コロナ抗原検査キットで調べてみる。
幸い陰性。
けども食欲なし。元気をだそうとカレーを食べてみたけど一皿食べられない。
夜の8時前にベッドに倒れ込む。
翌日は濃い霧に覆われ、夢幻感覚を味わいたく、その中を歩きたい願望が昂ぶるけれど、身体は不調の濃霧。
終日ベッドに横たわり、寝返りうってはウトウト。
かなり寝汗をかき、夕刻には体温は36.4度に低下。
おそらくは肺の炎症だろう。
シガレットの多用にくわえ、石膏粘土造型した模型を外に持ち出して、外気に触れつつ紙ヤスリで削ったり磨いたりの作業を数時間続けたのが、災いしたのだろう……、と、身勝手な診断。
粘土の微粉末を吸い込んだのだろう。
という次第でさらにもう1日、寝て過ごして様子をみる。
kosakaちゃんがくれた宇和島のミカンがたくさんあるので、これを枕元に並べ、ノドがかわいたら1つを頬ばり、またウトウトし、また1つ皮をむいてかぶりつく……、というのを繰り返す。
何にも食べてない身体にこの甘味が沁み浸み~。ミカンの有り難みシミジミ~。
ジッと寝てるのは退屈だ。くわえて、寝たきり2日めともなると腰が痛くなる。長時間横たわっていると腰痛が発生するのはこれは歳のせいかしら?
熱はさがったままで36度半ばを維持している。
咽せるような咳も概ねで消え、食欲もやや回復。
という次第で、もう寝てられない。
起き出し、腰さすり、こわばった両肩コキコキ動かし、一番街のカルディで買ったチャイを吞みつつ、やや厚着し、模型工作を再開。
けど、2日半を寝て過ごしてるんで、今ひとつ、のりが悪い。
チョイっと前にも書いたけど、ホント……、無理のきかない身体になりにけり。
さてと本日はハレノワ劇場での燐光群の芝居『わが友、第五福竜丸』。
坂手洋二がこの被曝事件をどのようにアレンジし、何を伝えたいのか……、観てから考えよっと……。
て云うか、実のところ……、お馴染みの円城寺あやさんや鴨川てんしさん達が登場するけど、1ミリたりともこの芝居を “楽しみ” にしているワケじゃない。
……同船のビキニ環礁附近での被曝は、ボクが生まれた数週後のことで、強い衝撃をもって日本国内は揺れた。
放射能のおぞましさにかられて東宝は『ゴジラ』というモンスター映画を生んで、今に至っているワケだけども、広島・長崎に次ぐ3回目の被害だった第五福竜丸事件を、こたび、芝居というカタチにどう収斂しているんだか……、そこのところは興味が深いというか、避けたいけど避けがたい感触なんだ。
だから繰り返すけど、楽しみにいくワケじゃない。
じゃ、何でいくのよ?
という自問の答えを、自ら探りに行くような感が、濃い。