5ヶ月ぶり高知

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 某日。ポカポカ陽気。

 賞田廃寺跡を散歩。

 およそ1600年前にあった寺の跡。いまだ寺院名など、まったく不明。けども大規模。

 それゆえ、飛鳥時代(7世紀)から奈良時代にかけて、この賞田(しょうだ・地名)が岡山の中心となる場所だったろう……、などと、空想する。(すぐそばに備前国府があったから、そう推測できる。懸庁に価いする施設があったワケだ)

 廃寺跡は、春になって一面に雑草が茂りつつある。

 足下に微細な花々。

 しゃがんで仔細を見ると、2ミリに満たないような花が、靴の傍らにいる。

 眼を寄せてみると、驚くほどに豊穣。

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           タチイヌノフグリらしき青と白

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                これは名が判らん

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                 おっ、これは判る

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             ホトケノザというんだ

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 地べたの百花繚乱。

 雑草と一括りにしちゃ~、気の毒だ。

 我が物ガオで我々は踏んづけてるけど、地表の真の王者は、これら無慮大数のミニミニな植物たちのような気がしないではない。

 

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 昨日、高知に行く。

 およそ5ヶ月ぶりの四国。

 昨年11月24日と同じメンバーで、ほぼ同じコースを辿る。

 

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 まずは早朝の坂出で、前回とは違うモノをトッピングし、うどんをすする。

 これで390円。たった390円。

「香川ってホントにうどん県だにゃ~」

 これまた久々にそう感慨し、お汁も全部たいらげ……、南国へと向かう。

 

 余談ながら、130年前の明治25年時点では、岡山市内にうどん専門店はない。あるのは、屋台。

 だから屋根のある店内で座って喰らってたワケじゃ~ない。〔一部の料亭にはあったかもしれないけど)

 うどん屋台は当時、「煮売り」というジャンルに置かれ、天神町の懸庁界隈ではおよそ20数軒、旭川のほとり、京橋界隈ではさらにたくさんの小さな露店があったろう。

 屋台のうどん屋から暖簾のある一軒屋としての転身は、この岡山市街では、いつだったのか?

 かなり調べてはいるのだけど、いまだ確固とした史実が浮かんでこない。

 

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 明治25年開業の「亜公園」内に屋台があったかも、もし、あったならば……、という創造復元模型。蕎麦屋だけどうどんも扱うという設定で、屋号もつけてる。「雷神蕎麦」というんだ(笑)

 

 香川のうどんを堪能した後、ゆるゆる山間の道を駆け、道の駅「たからだの里さいた」でアレコレ物色。

 去年11月にここに来たさいは、岡山では見られない食材を幾つか買ったけど、シーズンが違うんで前回のモノは当然になし。

 徳島の大歩危小歩危吉野川沿いを南へ駆け、高速にまたのって高知の久礼へ……。

 

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                 土佐本陣から久礼の海を眺める

 

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 土佐本陣にて、いつものカツオのたたき。くわえてアジのひらきとサバを焼く。

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 食後、あちゃこちゃ立ち寄り、小夏に文旦、アレコレ買い、遅い時刻にさぬき市の「カモメ」で夕食。

 前回に訪ねたさいはコロナの影響で休みだったけど、こたびはセーフ。スタッフが少なくなっているのは、そのコロナゆえの災いか?

 

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 あえてビーフカレーを頼んでみる。

 数年前に仲間たちと会食したさいは、トンカツ定食を食べ、厚みやら柔らかさに、「おっ!」ってな驚きに近い良い感触だったけど、こたびのカレーも、あんのじょう、正解。うまかった。

 お肉がゴロゴロ、というカレー表現があるけど、ゴロゴロなんて〜もんじゃない。スプーンをスコップみたいに差し入れるたび肉が“とれる”。

 この店はホームページなど持たず、店の看板もごく小さくって控えめなれど、変にアピールしない所が逆に良く、四国に渡っての〆めの食事場所として、ふさわしい。

 そう勝手に決めかけている。

 ぁぁ、もっとも……、界隈の若い方々にとってこの店は良質なデート・スポットなのだろう。ゆえにどの席もアベック。

 中年おじさん3人というのは、ちょっと光景としてそぐわない。

 けど、ま〜、いいのだ。白い眼で見られたワケでもないだろう。たぶん。

 

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          スープと思いきや、茄子の味噌汁。ちょいと意表をつかれた 

早くに

 

  ながく我が身の面倒を診てくれた医師が、亡くなった。

 というか、亡くなっていたコトを知らずだったんで、愕然とさせられた。

 最後の検診は2月の半ばで、3月終わり頃にもう直きに次の検診だにゃ~、と思ってたら我が弟よりモシモシがあって、

「I先生、亡くなったようだぞ」

 まさかの報に、困惑、否定ぎみに……、

「なんじゃそりゃ?」

 悪い冗談を聞いたような気分なのだったけど、医院にモシモシしてみると、休診の録音案内があるきりで、何も情報が得られないのだった。

 定期で薬をもらってるんで、まもなく検診必需。

 しかたない。近場のK医院を訪ねて事情を話すと、

「I医院さん、お気の毒でしたねぇ」

 既に事態を承知のようであり、それで、ようやく事実と判って、

「が~~ん」

 あらためて、愕然を味わった。

 

 Iは、ボクよりかなり若い医師で、父親から医院を引き継いだ。

 マイ・マザ~は、このI医院で親子二代に渡って診てもらってた。

 英国車が好きで、古いロータス・エランを手にいれて自分で改造したりと趣味なヒトでもあった。

 ボクがミニに乗ってるのを知って以来は、検診は数分でアトは車の話だらけ。

 看護士さんが呆れちゃって

「あの~、アトの患者さんが……」

 苦笑するコト多々なのだったけど、その若きI医師の急死……。40半ばでまだ独身だった。

 とはいえ、あくまでも患者と医者の関係でもあって、共に車で公道を駆けたというようなコトはない。検診時に車バナシに花が咲くという範疇での関係ではあったものの、すこぶる、残念。

 

 新たな医院で、新たに検診され処方され、お馴染みの薬を頂戴して、コトは進んだけど、“主治医”に先立たれちゃった患者というのは、滑稽なもんだ。

 冥福を祈りつつ、乗り手を失ったロータスを不憫にも思う。

 早く駆けるよう彼はエンジンに手を入れたりして、英国車のみのアマチュア・レースなんぞに何度も出場していたりでなかなかヤンチャなのだったけど、その本人がライフのスピード違反、早く逝ってしまうとは、ぁぁぁあ~。

「なんちゅ~コトか」

 この世の中が整合性なき不均衡な混沌であることを重々に承知しつつも、不条理の前衛を味わって、

「こんなの、味わいたくもないっ」

 絶句したままグンニャリさせられているのだった。

 

 コロナ疑いの方を検診のためにI医院では昨年、駐車場の端に小さな検診室を設けたけど、ほぼ未使用のまま、虚ろになってしまった。

 どういう次第か、2月の検診時、そこを写真に撮っている。

 不幸を予見したワケでも断じてなく、ただただ何だか1枚パチリと撮っただけなのだけど、思わぬカタチでこの先も記憶されるであろう写真になってしまった。

 

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 過日。若い仲間たちと後楽園そばの公園で花見。

 後楽園はその数日前に外周を軽~く散策し、アチャコチャで弁当を拡げてる方々を見て、屋台禁止ゆえ、騒々しさがなくって、コレの方が良いんじゃないかしらと思ったもんだ。

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 コロナ以前の後楽園界隈は焼き肉の匂いがこもって、

「花より肉かい」

 足が遠のいてたけど、コロナのおかげといったらヘンだけど、騒擾(そうじょう)やら喧噪が薄れてガツガツせずで、よいアンバイ。

 桜の木も、焼き肉の脂を霧みたいに浴びせられずで、ホッとしてるんじゃないだろか。

 イチバン若い参加者(小1)とハトをパチリ。左のオブジェはリスかネズミか? 顔を真正面からみるとサルのようでもあり、耳の大きいサルだと言い張ってもイイけど、こういう場合は小学1年の見解を聴くべきだったろう。

 彼女の作ったヤヤ焦げた、でも甘い卵焼きに舌鼓みポンポン、ニンマリ笑ってるうち、聴くの忘れたぁ。

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3月おわり

 

 あぁ、という間に3月が過ぎてった。

 苛烈ぎみなアレありコレありが、日替わりメニューみたいにめまぐるしく眼前にやって来て、アタフタしてる内に、日数短い2月より早く終了したような感じ。

 身内がコロナにかかり、家庭内感染でさらにもう1人が……、とかとか、アレやコレが生じて落ち着かないセワシなさが、高速というよりいっそ光速で、点滅してはヨギってった。

 

 

 そんなさなかも、とあるカタチを模型化すべく、切ったり貼ったり、悪戦苦闘してる内に、3月が過ぎてしまったわけで、

「プフ~~っ」

 溜息とも長嘆息ともつかない、くぐもった呻きがこぼれる。

 

 来月4月に講演してもらえまいか……、というお話もきたけど、いささか急過ぎ、エエ加減なハナシをしてしまいそうなので、

「年末くらいなら可能でござんすがぁ」

 断るでなく、チビリ延長させてもらえまいか、というズルい言い訳してポリポリ頭をかいたりもした。

 

 

 けどまた一方、日差しがジンワリとあったか気味で、それはそれでメチャ心地良く、春到来の新規新鮮を体感もしているんだった。

 やや近くの祇園備前国総社宮に詣でてみると、誰ぁ~れもいない本殿そばでは桜花が日差しに目映く輝いて揺れ、我が宅の小庭でもアレやコレがいっせいに花をつけている。

 フラワーのシーズンがやってきたワケで、これはこれで情動される。

 

 

 色彩を失っていた山や路地や庭に、色が戻ってくるのは、う・れ・し・い。

 4月もまた気分として光速なのかどうかは判らないけど、ともあれ、『陽はまた昇る』ワケじゃね。

 冬場はやや閑散としていた冷凍庫にアイスクリームをば、放り込む。このさき、必需ゆえ。

 

 

 

 

 

久々、MO:GLA

 

 春の彼岸。坊さん来たりて経を読む。

 マイ・マザ~没して初の彼岸。

 なが~い別居、不仲だったファ~ザ~とマザ~が、いま、1つの墓に祀られているのも妙だけど、没して4ヶ月、早いような遅いような……。

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 遺影として仏間に置いた写真は最晩年のではなく、彼女が60代頃のもの……。

 その写真が仏間に鎮座して日々眼に入るようになって以来、不思議なもんで、ベッドに寝たきりの彼女の老いた姿より、元気で小言ばかり口にしていたマザ~の闊達っぷりの方が偲ばれる。

 たかが1枚の写真だけど、そこから喚起されるコトの方が大きくなって、亡くなる直後のマザ~よりも、その30~40年前の方のイメージが勝ちぎみに変じていて、いささか奇妙。

 置いた写真1枚で、心の動きって変わるもんなのだね。

 

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 弟より連絡。

 子供の1人が発熱が続き、よもやと思い検査受けたら、あんのじょうコロナ陽性……。

 軽症らしいが、家族全員、しばし蟄居生活とのコト。

 3/16時点での岡山県での感染者総数は56999人。死者219人。(岡山県ホームページに記載)

 死者数の膨大に、いまさらに、

「ありゃ!」

 と息をのまされる。

 その災いの火の粉が、年始以来会ってないけど我が身内にもかかったワケで、ひどく心配はしないけど、顔はくもる。

 不思議なのは、同居家族への検査が実施されないコト。これには、感染した娘を市民病院に連れてった弟も、

「いいのかな、そんなんで?」

 訝しんでた。

 本人のみでなく同居者もチェックしてアタリマエのように思うけど……、同居ながらイッケン無自覚症状ならば何もしないって、ひょっとして、感染者数のカウントを極力に低くするための国の方策?

 

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 中古CD屋で「Space Theater - Program of Space Pavillion at EXPO’70」を見つける。

 かねてより聴きたかったもの。絶版になって久しい。

 1970年の大阪万博・鉄鋼館のために武満徹が作った曲が収録されてる。

 鉄鋼館には、スペースホールと名付けられたシアター(外部から完全遮断された音のための空間)があって、サウンド環境として1008個のスピーカーが設置されていた。

 武満はその1008個を最大限に活かす“音楽”を作ったわけだ。

 環境前衛音楽の1つの極み。連動しつつも、スピーカー個々は個別の音を出す。

 

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 残念なことに本CDでは2本のスピーカー対応(CD時代になっての初期のもの)でしかなく、曲としては聴けても、身体中がくるまれる音響としての特性はゼロなのが、残念極まりない。

 ま~、けれど本作を聴いて、映画『未知の遭遇』でのジョン・ウィリアムズの、不協和音を巧みに織り交ぜたヴァイオリンの緩急差ある音楽が、

「あっ、これが原点か!」

 と判って、ニッコリ笑みたりはできた。

 ウィリアムズは盗んだワケでなく、まして武満徹を消費したのでもない。学んで応用、昇華してのトライだったろうと愚察し……、武満の大きさを今さらに了解して、またニッタリする。70年万博は、以外な所で現代に直通し、息吹いているのだった。

 

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 昨夜、久しぶりにMO:GLA

 豪華なメンバーでのライブ。

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 小沼ようすけSHIHOTOKU……、ジャズフェスで大きなインパクトを穿ってくれた、馴染んだミュージシャン達を、これまた久々、まのあたりにし、「皆さん元気なようで」と安堵しつつ、かつての幾重ものシーンを思い出したりする。

 コロナウイルスの波のような襲来に翻弄されっぱなしのこの2年ほどだけど、裏方として自分がかつて体感した良き諸々までは浸食されない。

 コロナめも、過去を消去する程のチカラはないワケじゃね。

 

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         3年前の10月13日にiPhoneで撮影。楽屋裏でのSHIHOさん。

 

 

 

時代劇の夢とモニター

 

 ど~でもイイことだけど……、時代劇の夢をみた。

 自分をふくめ、皆なサムライ姿。

 その中、ジャズフェスの仲間が2人ほどいて、2人ともマゲをゆってるんだから、可笑しい。

 メチャにリアル。時代ゲキだもん、誰もメガネのないお姿。メガネなしでの近眼ガオ、険しいような眼元あたりの描写とか、糊の効きが薄まった裃のくたびれ具合とか、夢のクセして考証がしっかりしてる。

 めったと見られないから目覚めてしばし苦笑。ホッコリ気分。

 刀を抜いて決闘とかじゃなく、板張りの長い廊下を5〜6人の複数で歩きながら、おしゃべりしてるだけ。

 続きを見ようとまた眼を閉じたけど、ダメだにゃ。1回こっきり。

 

 

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 Macのモニターの1つが、不調。

 iMacに2つモニターをつないで3ディスプレーという環境だけど、その1つがヨロシクない。

 

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 壊れきってはいないけど、ふいに映らなくなり、ケーブルを抜いたりさしたりすると治る。

 それがひんぱんにおき、抜いてさしてが当初は1回だったのが、3回4回となり、時にそれでもダメで1時間ほどアトにまたやると復帰したりで、ダンダンの悪化が眼にみえて……、よろしくない。

 実のところ、同じ型のモニターがそれでダメになって同じモノを買い換え、でまたも、同じ現象なのだから、こりゃ、さっぱり嬉しくない。

 

 アップルはつい最近、新たなモニターを販売しはじめたけど、べらぼ~。高いの何ののセレブ・プライス……。

 いっそこのさい、アップルのでなく、他社のを使ってみるか。

 amazonをみると、適合した廉価なのがある。

 Dell製品かぁ、ロゴがでか過ぎだなぁ、好かんなぁ……、けどま~、このさい、林檎印以外のモノが眼前にあるのも酔狂かぁ~ん。

 という次第で交換した。

 余計な出費以外のナニモノでもなしでブ~~ッ、だけども3ディスプレーの利便をおもわば。

 

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 さぁ、ところがだ……。壊れたヤツの真ん前にDellのモニターを置いて、取っ替え前のファイナルだよ~と通電したら、モンダイなく画面が開く。

「れっ?」

 しばし放置というか、そのまま使ってもモンダイない。

「へっ?」

 一夜使い続けてみると、この数週の不具合なんかゴザンセンでしたみたいに快調。

 で、さらに今夜で3日になるんだけど……、すこやか、すこぶる、快調。

 時々、機械って、奇怪な動きをするねぇ。ふ・し・ぎ

 

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 なので仕方ない。せっかく買ったDellはアップル・モニターの後ろに置き……

   Dellに出られず

 

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 とあるモノを保護収納のため、某専門業社にアクリルケースを特注。

 サイズ指定でのオーダーは、高いねぇ。

 けどシャ~ない。ケースなしの剥き出しだと、その素材ゆえの劣化が眼にみえている。おまけに規制のケースに収まらないサイズゆえ、支出アップなれどショ~がない。

 

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 今、諸々、とりわけ食料品の値上げが相次いでるけど、収入は増量されないのに、必需諸々の値段が増加って~のはマッタク良くないねぇ。どんどん損しちゃってる。

 100円だったのが118円とか……、少額単位じゃあんまり気づかないけど、マヨネーズを1000万分買おうとすると、1180万になってるわけなんで、実はまったく大変だ。損の波紋がえらく拡がってる。

 う・れ・し・く・な・~・い。

 アクリル業界や木材業界も素材入手を輸入に頼っているんで、この先、値上げが予想されるとのコト、というかDIYなんぞに用いる木材は既にアップップ〜してる。

 かんばしくない方向にモロモロ進んでナンギじゃね。

 

 値下げ、って近頃さっぱり聞かないなぁ、と思ってたら、1つだけあった。

 都心赤坂の一等地。国会議員の宿舎家賃のみ、値下げだって。

 首かしげ、眉間あたりに、奇怪という文字が浮き上がっちゃう。

 

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古い方のDUNE

 

 遠い地でのワヤな侵略に心痛めて、チッとも遠い世界の出来事じゃね~や、とおののきつつ、春の某日、グッタリしてばっかりでもいられない。

 昨年より放置したままのドンヨリ濁った庭池の水換えをおこない、久々、半日を太陽のもとで過ごす。

 

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 日差しあたたかく、作業が進むにつれて薄~く汗の感触。

「またぞろ、汗かく季節がやってきたかぁ」 

 昨夜には春雷もあって……、巡る季節に身を委ねつつ、四季を思う。

 

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 柔道家が、

「コレ、作ってくれよ~ン」

 と持ち込んだ絶版のAMT製、スターウォーズのプラモデルを1時間ほどで組み上げ、塗装の参考にと、これが登場した『ジェダイの逆襲』をば、お久しぶりに眺める。

 画面と眼前の模型を較べつつ、

「なんだ、モールド……、けっこう違うじゃん」

 いささかのガックリが湧き出るのを堪える。

 

 

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 当然に改造意欲がもたげて来るけど、そこを抑え、あえてこのままにし、薄く汚し塗装のみで済ませちゃお~。

 しかし、この機体、3翼可変でカッコいいけど、2本足なのだねぇ。安定悪ぃ~なぁ。置き場所がまったくフラットでないと、前方にコケちゃう。

 

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 昨夕、『DUNE』の新作ではなく、あえて1984年の『DUNE』をば眺める。

 ディヴィッド・リンチの最悪作と評され、事実、公開当時は当方もそう思ったけれど、印象深いシーンが随所にあり、なんだか捨てがたかった作品。

 久々に眺めると……、悪くない。

  そりゃむろん、製作者のディノ・デ・ラウレンティスが特撮部分の予算をケチりにケチった部分は惨めな敗北を感じるけども、総じて申せば、

「リンチさん、それでもよくがんばったなぁ」

 監督でありながら色々な部分で権限がなく、口惜しさを背においつつの本作品。同情しきりでその分、加点もされるんだった。

 

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 やたらにF・ハーバードの原作がすげ~と云われ、その凄さがこの映画にゃないとまで酷評もされてるけど、密かに、「そうかなぁ? すごいとは思えんがぁ」と感想する。

 いっそ、小説にしろ映画にしろ、西洋人は何故に、この「DUNE」という創作物を気にするのか? そのあたりに興味が降下する。

 モチーフとしたらしき中東の、砂しかない不毛の土地から湧く黄金に価するオイルとそこに住まう民族の、その不可解を理解不能と感じての、それが骨格ならば、肉付けとして、あい対した者や民族への憎悪と恐怖を描くしか手がなかったのか、他に何ぞなかったのか……、コンラッドが「闇の奥」で描いたアフリカ奥地での深淵にゃ遠いじゃないか、などと、ま~、そのあたりに興味がスライドしていく。

 転じて今、アラブではなく、スラブ(東スラブ人)たるを強く意識しているらしきプーチンという男が勝手に抱え持った、他民族文化への嫌悪と恐怖ゆえにの、スラブ結束すべきとの狭窄な感情って何じゃろ? 

 それが変じての強気一本槍かとも想像すると、痛ましい憐憫がなくもないけど、ともあれ、1984年の『DUNE』を観つつ、2022年いま現在のデューン的混沌を意識した。

 

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 長靴履いての水換えを終えた翌日、左足のかかとにひびきれ

 あかぎれ、ひびわれ、色々な云い方があるけど、なんで厳寒が緩和した3月に?

 一歩あるくたび、ま~、痛いのなんの。全体重がかかるワケだから、そらぁ痛いわなぁ。

 オロナイン塗って絆創膏はって、和らぐのを待つっきゃ~ない。

 天神山文化プラザに演劇を観に行くつもりだったけど、出かけられなかった。

 

 日頃から素足の力士は、乾燥しきりの冬場、この症状にお悩みの方も多く、いざや土俵での本番というさいは、応急対処として瞬間接着剤を使うらしい。

 大胆だなぁ、さっすが力士。

 今、眼の前にシュンカン系接着剤があるけど……、まっ、我が足には用いずコレは模型にだけ使おう。

 

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 ……万が一、日本政府がウクライナへの軍事的貢献を“同盟”の米国あたりから強く乞われるなら、日本政府は相撲協会に願いでて、屈強な力士を47人ほど派遣するがイイ。

 現地で、四十七士がマワシ1つの裸になって道ふさぎ、

「どすこ~い」

「よいしょ~ッ」

「よいしょ~ッ」

 いっせいにシコ踏んで白い肌を桃色に上気させ、前方をグリリ睨んだら、進撃のロシア戦車隊とて、ワケわかんないその異形に民族的違いをくるめた恐怖をおぼえ、

 部下:「やめませんか進むの」

 隊長:「そだねぇ」

 畏怖して廻れ右……。

 なんて~コトにはならないだろうけど、そんな馬鹿な夢想もしちゃえるワヤクチャがまだ続いている現実が、とにかくもイヤだねぇ。

 

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 ほぼ全人類が振り廻され翻弄されてるんだから、やってらんねぇけど、当地、被災者にゃそんなバカ夢想はまったくもってのホカ。

 失われた命とそれに直面した人の痛苦の重みを受け止められるモノ、力強いモノて、何なんだろ? いま、そんなのあるのか?

 11年前の11日のコトも含め、もろもろ錯綜し、落ち着かない春。

 

  ※ ウクライナ出身の力士さんがお一人いらっしゃるみたいね。

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Dropbox グッドバ~イ

 長年、米国のDropbox.incのオンラインストレージを利用してた。Dropbox Plusという有料プラン。

 重宝してた。Macのデータ・バックアップをここに置いていたワケだ。

 なにより良いのが、かなりな量となる写真データを「安全」に保存できるという点だった。

 いつでも取り出し可能なので、撮影に使ったiPhoneMacには、容量を食うのでデータとして残さなかった。 

 バックアップというよりは、クラウド上でのハードディスクという感じで使ってた。

 

 ところが去年の10月某日、肝心のDropboxに突然アクセスできなくなった。

 ログイン出来ない。入口ではねられる。

「無効なメールまたはパスワードです」

 と、エラー表示される。

 おかしい。

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 そんなハズないとDropboxの管理画面を出し、パスワードなどのリセットで復旧させようとすると、

 

Sorry, this account is disabled.

 

 わりぃが、このアカウントは無効だよ、との素っ気ない文字が出るっきり。

「へっ? どういうコト?」

 Dropbox.incのサポート係に、メール連絡。

 自動返信で、

「解決方法について、すぐに連絡いたします」

 との日本語の返事。

 

 けども、待てど暮らせど、その後の連絡なし……。苦々しい思いを風船みたいに膨らませ、それでも待ってたら、ようやく2ヶ月経った12月のアタマに、返事がきた。

 今度は英文。

 

 Hello,
 Dropbox’s Acceptable Use Policy prohibits, among other things, use of the Dropbox Services in conjunction with materials that are “unlawfully pornographic or indecent” or which “violate the law in any way”. Your account was determined to be in violation of these policies. In accordance with our Terms of Service, Dropbox reserves the right to terminate your access to the Services without notice when you are in material breach of our terms, when providing notice would cause Dropbox to incur legal liability or compromise our ability to provide Services to other users, or when we are prohibited from providing such notice by law.


Regards,
Lotte

 

 要約すると、こうなる。

 

 Dropboxは、「違法にポルノまたは下品」なもの、または「何らかの形で法律に違反する」諸々を禁止しています。

 あなたのアカウントはそのポリシーに違反していると判断しました。当社の利用規約に従い、Dropboxは、お客様が当社の規約に重大な違反をした場合、Dropboxが法的責任を負ったり、他者にサービスを提供する当社の能力を損なう場合、通知なしにサービスへのアクセスを終了する権利を留保します。


                               よろしく
                               ロッテより

 

 ポルノ・エロ画像? そんなものをバックアップなんぞしないわい。

 だいたい、この頭ごなしの対応って変ではなかろうか?

 当方が収納している、どのファイルが不法なものなのか、そこはまったく言及なし。

 返信者は、ロッテと記してるだけで、名なのか性なのかも判らんチン。どういう部署のヒトというのも判らん。

 

 あれこれ推察するに、亜公園関連の資料収集として、江戸末期~明治にかけての職人さんたちの刺青姿の写真を集めて、それを1つのフォルダーにまとめてはいる。それをDropboxに収納してはいた。

 そこを怪しまれたか?

 

 しかし、当時の職人さん達のカタチを知るそれは大事な資料。身体に彫り物を入れることで仕事としての誇りを見せるという心意気や気質みたいなものを示している。

 明治中期の木材を扱う職人さん、大工やとび職の方々といった話をするさい、これら写真がなにより大事、そういった方々をまとめて岡山最大の木材業者となった片山儀太郎を物語るチカラを持つと思っていた次第だ。

 儀太郎さんの背に彫り物はないと思われる。彫り物をいれた方々を束ねてまとめ上げている、そのチカラに言及したいがため、当時の風俗を学ぼうとしての写真収集だ。

 当時、刺青は反社会的なものじゃなかったし、明治になって日本にやって来た写真家の多くは、その”美しいタトゥー”に着目し、写真におさめてる。

 それを明治時代の風俗資料の1つとして、集めていたワケだ。当然もちろん、エロい画像じゃない。枚数とて50枚もない……。

 

 Dropbox.incは、おそらくA.Iでもって、

違法なポルノまたは下品なもの

 を監視し、探査し、それに類じた写真が入ったフォルダーを見つけ出して、

Dropboxサービスを使用することを禁止

 したんだろう……。

 そう解釈する以外、まったくサッパリ思いあたらない。

 なのだけど、同社からは具体的指摘は何1つなし。

 これはひどい

 

 なにより困ったのは、いっさいがっさい、こちらのモノなのに、それを取り出せないコトだ。

 亜公園探求で関係している複数の方々とは、Dropbox内のファイルを共有(タトゥーのフォルダーじゃなく)してもいたから、彼ら彼女らもアクセス出来ない……。

 おまけに、アカウントを停止されると、同社に解約を申し出ようとしても、パスワードすら無効化されているんで、自分の契約情報さえ読み込めず、いっさい手続きできない。

 手も足も出ないんだ。

 本人確認のためのパスワードが機能しないって、おかしいじゃないか、と抗議のメール(英文で)を送ったけど、まったく返事なし。

 情報遮断のプーチンとこれでは同じじゃ〜ないか……。

         f:id:yoshibey0219:20220309115800j:plain

 で、およそ5ヶ月が経過。

 さ~さ~、ところが、一昨日だかに、

更新の期日が4月1日に来るんで、あんたの口座から引き落としの手続きをいたしまっせぇ~

 というメールがきた。

 明快な理由も告げずにアカウントを停止し使えなくしておきながら、

契約の更新なので、お金引き出しますぞ~~

 って、何なんじゃぁ。(2年ごとに更新し支払いする契約になっている)

 アカウントを封鎖したのだから、先方の方から解約したんだと解釈していたのだったが、何じゃ~これは。米国のIT系企業って、こんなズルするのかぁ……。

 あ・た・ま・に・き・た ・よ

 

 ネットで検索してみると、似通う悲劇に陥ってる方がけっこういて、困惑やら激怒やら、怨嗟の声が幾重とある……。訴えは皆な、同じ。

 自分の子供と風呂に入ってる写真を奥さんが撮ってくれたのがあって、ひょっとすると、それが「児童ポルノ」扱いにされてんのかぁ~、ウガァ~っ! 怒り心頭な方もいる。

 

 そういう事例なり、我が身に生じたコトを思えば、Dropboxって、ダメ駄目のダメじゃ~ないか……、確信的に思えもする。

 が、だからといって、この会社自体を責める気は、わかない。

 私人・企業含めてDropbox.incは世界中で1億5千万を越えるユーザーを持っているそうな。

 それゆえにも、データ保管を取り扱う一私企業としてその健全性を保つには、怪しむべきをカットするのは当然とも思う。プライバシー侵害という懸念もたっぷりあるけど、預かったものに“危険物”があるかないかをチェックするのは、ま~、許せる……。

 システムとして導入されているらしきA.Iが、人間ならば判別できるコトをまだまだ了解しきれていないのじゃないか……、という一点で、当方はおそらくごく希れな“被害者”になっただけなんだろう……、とも思う。

 しかし、A.Iが引っ張り出した“下品”なのを、最終的にはDropboxの担当スタッフがチェックするんじゃないのか。そいつがイジワルしたのか?

 しかし、米国はタトゥーに寛容な国のはずだし……。

 仔細がなぁ~にも判らないというのが大きくペケ

 

 ネット時代ゆえの悲劇というか喜劇というか……、ともあれ、亜公園の面影探索にアチコチに出向いて撮った何百枚もの、大事な大事な写真達が、この手元に戻ってこないという激痛めいた事態に、暗澹ゲッソリ、苦い顔で天を仰いでるんだった。

 

 米国企業ゆえ、日本語がストレートに通じないのもイザとなったさいの大ネック。

 Apple Store経由(当時はTunes)で契約したから、幸いかなApple経由でもって解約手続きはとったけど、今後はクラウド系ストレージは、もう使わないと決めた。

 先方がこちらを“怪しい”と判定したと同様、こちらも充分たっぷり同社を訝しみ、

「Goodye Dropbox

 さようなら、と決めた。

 ITアイティ~ITと時代先端の風は了解すれど、いざとなったら一方通行でしかないというのは理不尽。

 クラウドの未来は暗いど

 と、こたびは恨み節。