自転車に乗って

本を読んでるバカモノがいたそうな。冗談ではなくホントである。
携帯でメールしてるバカモノはたしかにいるが、本を開いているとは・・。
知友の医師が最近になって自転車熱にとりつかれ、イタリア製のロードバイクを購入。休みともなれば嬉々として50キロ前後を駈けるというマコトに頼もしいコトになっていたのだが・・
某日の岡山市内某所にて、前方の路上(この場合は歩道)をヨタヨタとこぎつつ自転車上で本を読んでる少年(高校生らしい)に遭遇。危なっかしいなァ、と思いつつ抜き去ろうとした矢先、このブック少年めが急にハンドルを切ったもんだからタマランわい。
我が知友は転倒だ。本格的ロードバイクというのはご承知の通り、ピンディングといってペダルに足は固定されているのだ。だから、フイなコトでよけるもままならず自転車もろとも転倒というコトとあいなった。
ブック少年は転倒せず、あれ? ってな顔で転んだ側を見ておったという。
我が知友は心やさしき人ゆえ、かつ、医師でもあり、自分の手のひらが出血し始めているにも関らず、
「きみ、だいじょうぶか」
と、声をかけ、ダイジョウブと判断するや、また自転車に乗って現場を去ったというのだが・・
ボクなら、このブック小僧めを叱りとばしたハズ。
叱らにゃいかん。ダンコ、叱るべきなのだ。そも、本を読みつつ自転車に乗ってる、その精神がイカン。二ノ宮金次郎じゃあるまいし、そも金次郎の歩んだ人っけのない道路とは、今は違うのだ。
自転車も車輌であるという認識が希薄な人が多くて、ホント、日々、困惑する。そもそもですな〜、自転車も左側通行だというコトを知らん人が、いっぱいいるんだ。自転車に関する教育って、小学校の低学年時に一度、校庭に集合してオマワリさんから教わるだけというのが実体でしょ・・ これじゃ、やっぱりイケンでしょ。たった一回こっきりだからスグに忘れる。もっぺんね、高校でも教わるべき命題ですぜ、これは。
自転車は左側通行だ。本も読んじゃいかん。