雪ふたたび

前回、雪が降ったさい、「また降ってね」と願いはしたものの、けっして真摯かつ大マジで御祈願したワケではなかったのだけど、この岡山市という場所ではそれは望めないと、半ばの諦めをまじえての呟きとして記した次第ながら・・ それがまた降った。
ついこの前も降って、これは薄っすらとなったものの直ぐに溶けちまって、別にここに記すまでもないと思ってたら、三度目としてまた降った。
なもんで、嬉しいワケだ。祈願通じたとは思いはしないけど、また雪景色を堪能出来たと北叟笑むワケだ。
こういうコトはこの岡山市ではほとんど望めないから、ちょっとしたミラクルめいた感触もある。岡山市に住まって40年近くが経過するけど、1シーズンに雪が3回も積もるというのはなかったと思う。
ま〜、もっとも、深々と降り積もるというワケではなく、2センチばかりは積もったものの、ミゾレになって既に溶けつつあって、歩くとベチャベチャしちゃって、あんまりヨロシクない。夏のかき氷の、ガラスの器の底みたいなアンバイで、冷〜ぃやりしきってるけど、何事かが終了しつつある悲哀めいた感傷を呼び覚ます風情となりつつあるのだった。
気温がもう2〜3度低ければ、雪は凍えて道路も白く凍結して、ヘタなドライバーが、
「やっぱ、車で出るんじゃなかった・・」
と、ツルリンとした道に戦慄して、行くも退くも出来ずに難渋するというのを・・ ハタから見てニヤニヤと笑えるのだけど、残念ながら、このお愉しみは果たせそうにない。
たぶん、数時間も経てば、ただただ濡れ染まってるだけのつまらん風景になっちまうのだろな。
でも・・
ま〜・・
せっかくの雪が眼の前にあるんだから、さ。
いま、朝の7時半という時間だけど、ちょっとお酒をば飲みましょかね。
雪見酒、ですわ。
フフ。
雪に馴染んだ地域の方には、その程度で、アッハッハ・・ ってなもんでしょうけど、ね。
住まってるトコロによっては、渇望するものも違うというコトで、ま〜、ご理解をば。