移動発射台-01


この前のワンフェスで移動発射台を披露して以来、あちこちのホームページやブログで本作を紹介してくださっているようで、まっことに有り難い次第です。
多くは、「なんと紙です! すごい!」な感嘆でくくって下さっているのも嬉しい限り。
会場で直かにこれを見た人の言葉として多かったのは、
「どれくらいの製作時間がかかりますか?」
のクエスチョンですかね。
「この作例は4ケ月を要しました」
と申すと、たいがい、
「あ、やっぱり…」
てな、驚きを確信に変えたみたいなお顔をなされます。
昨今はドンドンドンと新製品がでるし、今日の情報は明日にはもう古いものという感触で日々が流れるから、4ヶ月も費やすというコトに少なからずな驚きをもたれるようです…。
でも、ボクが思うのはその逆なのですよ。
むしろ、
「4ヶ月も楽しめる!!」
と考えてます。
本来、組み立てる模型というのは、1時間や1日で完了出来るものではないのだし、組み立てていく過程を大いに愉しむというのが幹の一本でしょう。幹というよりも大動脈ですね、そこが。
だから、ボクにしてみれば4ヶ月じゃなく、5ヶ月でも6ヶ月でも、ながい方がいささか嬉しいのです。
その間、愉しみが持続してワクワクした気分が継続します。
そうでなくてはイカンぞ… と勝手に思ってたりもしています。
今回の「アポロサターン&移動発射台」、「クローラートランスポーター」は用紙としてA3サイズを使うコトを前提にします。
PC環境はあれども、まだA3プリンターは持っていないという方も多いのですけど、A4サイズでの模型の"型紙"にするとパーツの分割数が必然として増えます。
A3でなら1パーツであったり、2パーツで組み上がる箇所が、A4となるとサイズの限界があるから、さらに細かく分割せざるをえず、2パーツで済む所が4パーツになっちゃったりします。
当然の帰結として、使用用紙の枚数が増えます。
ホームページに記してある通り、「移動発射台」の赤い塔の部分を例にすると、
本キットはA3サイズのペーパーで46枚を必要とします。これをA4サイズに置き換えた作図をすると、おおよそ90枚をこえる「大作」になっちまうのですな。
工作の難易度もガック〜〜ンと上昇してしまうし、エコな観点で申しても、あまり有り難くない… のですね。
なワケで、A3のペーパー、A3のプリンターを推奨というコトになった次第です。
このサイズのプリンターは今は2〜3万円で買える所まで値がさがってきているし、あれば何かと重宝です。A4サイズも当然に出力出来ますしね。
A4とA3では大きさがやはり圧倒的に違うから、当然に表現力もアップします。
数字の上では1アップですけども、ペーパーの面積比はすごく大きいですね。
そこを活用したのが、今回の「移動発射台」たちです。 (続く)
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写真は製作中の発射台。下からと上からとツインタワーのように工作しています。現実にはコレは出来ないですね(笑)。