平成極楽オタク談義

横浜の良き知人が、「サンダーバード」のコトに触れてたよ… と、懐かしい映像を送ってくれた。
何年前かしら?
10年か、9年か、あるいは11年前か… いささか心許ないんだけど… せっかくゆえ、ごく1部をユーチューブに載せたのでご笑覧をば。
内容は、映像の中にある通り…。

久しぶりに眺めると、
「あらら、髪の毛があるら〜!」
なので、自分の姿を見つつ、なさけないような、もう髪ンバックしない諦観というか悲哀というか、実際のところ、「サンダーバード」よりも「ブレードランナー」よりも、その1点に感慨深きな情が浮沈するんだけども。
Uさん、映像ありがとう。VHSに録画されたものはあるんだけどDVDは便利だね〜。
なるほど、ちょっとだけ「サンダーバード」にも触れていたね。
ブレードランナー」については、なんせ概ね10年ホド前の番組収録、しゃべっている1部にはマチガイもあるんだけど、その辺りの、以後のより詳細情報は盟友たるブレランの新関君のページにて勉強されるのが宜しかろうと思いますが、番組中、「わたくしどもが調べた範囲…」という"わたくしども"とはその新関君を指していたりする。ポリススピナーの顛末を追った件りでボクがしゃべっている内、相当な部分はその新関君ワークの成果だ。(1番下の映像)

これは1時間番組だったのだけど、アレやコレやソレと話題ノビ放題で、けっこう愉しかったですな。
当日は朝から雨が降っていて、渋谷のJ-POP CAFEという収録場所へ出向くさい、雑踏の中、当然にカサをさしたのだけど、お題目でもあった「ブレードランナー」の、傘カサ傘… の街路シーン的雰囲気に、
「似てるな〜〜」
と思ったもんだ。ただし、繁華な渋谷は何せ人が多いから、すれ違う人のカサのシズクをいっぱい浴びて、随分に肩先が濡れちゃったコトも思い出した。
穿いてたパンツ(ズボンだよ)の裾もひどく濡れて、やむなく裾をたくし上げて放置のまま、収録時に、ディレクターのN氏の、
「ダイジョブ。下半身映さないから」
との言を信じたら、なんかけっこう全身のシーンもあったりして… ちょっと、今みるといただけない。
でもその時にゃ、こちら岡山では、過密なカサの大集団で歩行困難めく状況になったりしないから余計鮮烈に、"酸性雨降りしきる2019年の未来の大都"を感じたもんだ。しゃべるべき内容に外の雨が良い充填剤と化してくれた。
そういう仔細って、けっこう忘れるもんだな。
久しぶりに映像を観て、それで、かの日のコトを思い出した。


ボクは"オタク"という一語がホントはメチャに嫌いで、日常これを口にするコトはないし、この番組名も好むところではないし、定義されないままに拡大解釈されて、たとえば「日本アニメの少女キャラに萌えるの?」的云われ方をすると、カッツ〜ンときてブン殴るというようなアンバイゆえ、なかなか面倒な性格なのじゃあるけど… 興味をもてば粘性が高いという点では、たぶんに"少女キャラ萌え〜"な方々と血筋同じくするんではあろうな。
それがまた歯がゆいんじゃあるけど。

ま〜、ともあれ10年くらいの歳月で、我がことながら、けっこう面変(おもが)わりがするもんだな〜、と感心しきり。
岡田氏はこの後1〜2年ほどで激変。これはご承知の通り、かのベストセラーな本にある通り意識的に変身。
ボクも、ま〜、髪をふくめ、ゆるやかに… こちゃらはナチュラルに老いてく〜ってなアンベ〜。
で、老いて哀しき… かと思いきや… 実はそうでもない。年齢を増すという足し算はアンガイと良いアンベ〜だよ。
ただ、辛かったハズの戦争体験が、経年して、痛みより甘味さばかりを思いかえして、あの頃は良かったみたいな気分になるようじゃ…、それはイカン。
なので、"過去の自分"に執着しない、自分の存在証明をただ追想してるようなノスタル爺ィになっちゃいかん、という自身への戒めとしての枷(かせ)も外しちゃイカンけど、逆にまた、"過去の自分"を忘れてしまうのもイカンのだな、たぶん。


その意味でこの映像は、自分にとってちょっと久々にフレッシュでしたな。
サンダーバード」も「ブレードランナー」もボクの中では並列に置かれた"光点"だし、頭髪やら体型が変化しても一向に変わらない部分もまた眼に映えたという次第。