終わってホッ

断固極力にアカデミックには話をしない。
学研的堅実にみられる生気とぼしい講演なんぞはマッピラだ… というスタンスを今年はいっそう煮やしてやろう… などと、コッソリ周到に打ち合わせていたもののだよ… 直前になって相棒が風邪を悪化。こちらは前々日の夜あたりから、たぶんにマザーの看病疲れか、奥歯が浮いて左のホッペが腫れ上がるというアクシデント。


2人とも、しゃべるに苦痛が伴うというテイタラク
いけませんな〜、自己管理できてませんな〜。
というワケで事前のプラン、台本はパ〜。
ほぼ白紙での本番おしゃべり。
ぅうううむ。


でも、終わって、良き仲間たちと、アルコールにはまだ早い時間にチョットだけアルコールを入れて乾杯出来るのはイイもんだ。
来春公開予定の新たな模型たちのための検討と実施プランを、すぐに描かなきゃいけないから、1つ講演済ませてホッ… というのは束の間の休息じゃあるけど、この仲間たちとの"ホッ"がとにかく好き。
ホッペの腫れにナンギしつつ、相棒も熱にフ〜ッてな具合ながら、
「いやはや今回は、この前の1/3くらいのお客だったにゃ〜」
宣伝不足を反省するやら、
「あのコトをしゃべらなかったじゃん」
「あ、しまった…」
「ん、も〜〜」
苦笑するやらやらの美術館近くのカフェでのひととき。
話に花が咲く。
各人の役割分担を終えての"ホッ"な感じが空気となってイイ感じ。

このカフェでは来る12/18には、Tetsuya Ota Trioのライブをやるから、ボクはまたドアボーイに専念できると思うと、嬉しくもある。
人のためにドアをあけて、招き入れるのって… 自身のオン・ステージでもなく、アカデミズムもニヒリズムも関係のない無償無形なウエルカムなんだけど、なんか好きなんだなボクは。
人が集う、って〜コトに興味というか、面白みをおぼえているのかも知れない。
じっさい、今回の講演でも、100数十年前の岡山の街中に住まって亜公園という娯楽施設を創って運営していた方々の、"愉しい気分"を、ホントは語りたかったような気がする。
ちっともそこを語らず終いだったけど… そういうのは終わってやっと気づくもんだ。
ともあれ、ワクワクしつつ集うってのは… 明治も今もきっと同じなんだ… と、そう確信する。

人は、遊びをせんとや生まれけむ、だ。


お越し下さった皆さん、どうもありがとう。