排気ダクト

暑い午後、「ものくさ太郎」のようにゴロリゴロゴロしていたいので、できるだけ予定を詰める。
岡山神社で、宮司の久山氏と打ち合わせ。
締め切りまで後ひとつきか… まだ時間がありますなァ、と顔をほころばせつつ明治の時代にゆっくり降りていく。
近場のマルゴデリで濃いエスソプレッソの酸味味わいつつさらにハナシをば詰める。



夕刻に移動。国際交流センターの6階で別な会議。
1度の外出で複数をこなそうとの魂胆と「ものくさ太郎」の気分は一致はしないけども、ま〜、自分的には"ものくさ"な延長のつもり。
会議後、移動。座敷席で今度は懇談。
関連な話題となったので「浦島太郎」のハナシを持ち出す。N女子大のY先生が面白がってくれメモをとるので、余計、楽しくなる…。
このプロジェクトでの自分の立ち位置が明確になってきた。
2軒、近場ではしご。
懇談後に皆さんと別れ、まだ時間があるぞとT君に連絡。合流。9月のいっけんの打ち合わせを軽やかにやって、尾は1つなのに8首の大蛇な感も少し。
しかし、八岐大蛇は大酒喰らいの享楽追求はあっても、"ものくさ"ではなかろう。



※ 東宝映画「日本誕生」(1959年)より


その"ものくさ"が自身を鼓舞して、懸案だった排気ダクトをデスクの上に設ける。
空調機のすぐそばに換気扇。
入ってくる冷気はすぐに排気されるという、おバカな配置。
冷気は逃げるワ、シガレットの煙は排気されずで室内を循環するワ… なヨロシクない状況だったので、かねてより、換気扇にダクトをくっつけようとは思ってはいたものの、そこは"ものくさ"、
「ま〜、いずれ…」
と遅延がチェーン化して早や数年。
さすがにこれはイカンは… とこたび重い腰をあげ、アマゾンでダクトを1本、ホームセンターで幾つかパーツを見繕う。
パーツといったって、園芸売り場で見いだした霜よけフード。
これは使えそ〜… と買い求め、手作り工作。



某宗教団体が誇示した処のサティアンっぽい、チープなみてくれ悪しきなカタチがデスク頭上に現出したけども、紫煙の排出良し。
シガレットの煙は見事にダクトに吸い込まれ、かつ空調冷気は分離されて室内を舞う。さらに申せば、換気扇をボックスで覆ったゆえ回転音も激減。
いいじゃないか。



とはいえ、煙100パーセントを見事排出するかといえば、そうでない。
座した位置を少しズラしてシガレットを燻らせると、10〜20パーセントくらいが吸い込まれず、冷気側に混同して室内を舞いたがる。
ま〜、それでも、従来に較べりゃ、大きな改善、ゲキ的効果。
なるたけダクト吸引口の下にとどまり、
「どれどれ」
と、煙排出を見たさにまた一服。
煙の行方に"浦島太郎"を思い、かつ… "ものくさ"更新中。