最後のジェダイ ~笑撃のブラ~


映画を唐揚げで例えるなら…、STAR WARSシリースの第1作たる『ニューホープ』はカラッと揚がったファーストフードとして上出来な逸品だったけど、回を増すごとにカラッ味減少、油が染み過ぎベタッと重たく、見終わると、胃がもたれるみたいなトコロがないワケでない。
けれどしっかり観ちゃってるのは、古い友達に会う…、みたい馴染みがあるからで、だから当然に、「あいつときたら」と舌打ちして苦笑してるようなもんだ。
で、こたびの新作。
京劇的ライトセーバーの舞いやら配役やら最後の戦闘シーンでの赤い砂塵の扱いにイメージとしての「三国志」のレッドクリフ赤壁)に重ねたようなアンバイやらが、いかにも中国市場を見込んでの配慮というように映りもするけど、レイ役のディジー・リドリーが前作同様にチャーミングで、そこはジューシー。前作でミレニアム・ファルコンの副操縦士にならないか?とハン・ソロに誘われ、断ってしまったさいのしかめっ面が最高だったし、こたびも良い表情を見せてくれる。


キャリー・フィッシャー没後にして当然に最後の映画…。
映画でも現実でも、まさに世代交代をマノアタリにさせられ…、ラストの配役とスタッフ名のスクロール時、ふいに音楽がとだえ、キャリーへの哀悼が表示され、そこからまた次第に音楽がテンポ良きなものへと変わる流れに、悲哀含みの感傷をおぼえつつ『ブレードランナー2049』と同じく、あえてメルパ岡山で観賞。
イオン岡山に較べ、トイレへの距離が短いのがヨロしッコ。
でも、こたびは爽やかにも途中での行軍なし。



映画鑑賞後、ごく小数での忘年会+クリスマス会。お鍋をつつきつつスターウォーズ談義もそえてアレコレ花が咲く。
しかし途中で、
「最近は男性用のブラジャーがあって売れている」
とのハナシになり、当方まったく、それを知らなかったもんだから、悶絶。
同性愛的流れの中でのものでなく、オシャレな感覚で着用しているらしき実態を聞くにおよび、衝撃と笑撃のゴッタ煮モミ苦茶、スターウォーズなハナシがフッ飛んで
「ワケわかんね〜!」
悪寒めくな不愉快ぶくみな大笑い。
「うちに帰ったら検索してみッ」
と、Chika君が云うんで、ちょいとそうしたら、
「うっそ〜〜!」
楽天でもアマゾンでも平然と売られてんじゃないの。
ヒトの趣味趣向に口出しはしないけど、『最後のジェダイ』のキャッチコピー「光か、闇か…」を踏襲して云えば、闇にきまってるジャンそんなの着けるのは…。世も末だわ。


けど、くじけてる場合でない。
映画も観た次第ゆえ、デアゴスティーニ版ミレニアム・ファルコンに眼をむけ、メンズ・ブラの気味悪さから遠ざかる…。
光の速度じゃないけれど、これは亀の速度ながら工作進行中。



作業デスクに乗りきらないデッカサがやっかいながら、模型は逃げやしないから気長に、亀さん速度でジワジワ歩を進めるっきゃ〜ない。