虫のシーズンがやって来たので、網戸を複数枚、張り替える。
近頃は空調に頼りぎみで、網戸を使って風を入れたりなど、ほとんど活用していないのだけども、破れたり綻びたりがヤヤ目立つようになったので……、しゃ~ない、張り替えて見栄えを良くすべくDIYする。
家中のすべてのを張り替えるというのじゃなく、部分が破けているヤツと破けそうなヤツのみ、網戸4枚・ネット部分7面が対象。
しげしげと眺めると、ケッコ~いたんでる。
金属フレームも老人斑みたいなシミが滲んでる。経年による、いわゆる白サビだ。
ま~、住まうニンゲンさんも程よく老いているワケで……、しゃ~ない。
2階ベランダの網戸を外し、エッチラオッチラ階下に持っており、1階のも外し、順次に古びたネットとゴムを取っ払い、フレームを水洗い、紙やすりで白サビをある程度おとし、シミ隠しにブラック・スプレーをプシュ~。
乾くのを待つ間、缶ビールもプシュ~。
網戸張りのプロなら窓に設置のままに張り替えちゃうらしいが、シロ~トはそうはいかない。
いちいち横倒しにしては、1枚1枚、新たなネットを張る。四方をチューブ状のゴムで押さえ、ネットが均一にピ~ンとなるよう努める。
メンド~。愉しくもない。
けどま~、ハウスの一部がリフレッシュすると思えば、メンド~も素直に飲み込まなきゃ~イカンわね。
張りおえた網戸たちを元の窓に取りつけ、やれやれ……、作業完了。
また缶ビールをプッシュ~して、グビリゴクゴク。
にこやかに笑って、我が身の労をねぎらう。
で、フッと昔を思い出す。
小学生から中学の半ば頃までは、夏は蚊帳(かや)を張ってたもんだ。
蚊が入らぬよう、サッとめくって、スッと蚊帳の中に入ったもんだ。
蚊帳の独特な匂いも思い出した。
その頃はまだアルミサッシの窓なんぞはなくって、当然に網戸というようなシャレた装置もなかったワケだ。
中学半ば頃に蚊帳を使わなくなったというコトは……、その頃に我が宅もアルミサッシの窓に改装したんだろうか? あるいはその頃に、蚊に効能ありのフマキラーなんぞのスプレー防虫剤が浸透し出したのだろうか。
ほぼ記憶にないけども、おそらく、そういった幾つかの新規が介在しているんだろう。
窓の変化とスプレー・タイプの防虫剤なんぞが蚊帳を一掃したワケだ。
それでほんのチョット、懐かしんだ。
津山での子供時代の蚊帳はモスグリーンで、寝間は野戦病院みたいだった。ゴワゴワした繊維で肌触りがよくなかったけど、そのゴワゴワが蚊や蛾やムカデなんぞに対応していたんだなぁ……、と思いだした。
でもま〜カンペキじゃ〜ないんでね、時々、ポリポリだったねぇ。