前回に記した石組みの再構成……。ゲキ重いのを1ケずつテコの原理で動かし続け、大きく育った金木犀のそばのイチバンに崩れやすい土手部分をセメントで固める。
護岸工事のミニチュア版だな。
セメント硬化後にまた石を戻す……。
蛇紋岩やら石灰岩やら統一性はないけど、ともあれ再構成し、こたびはあえて石と石の間に隙間を造り、土を詰め込む。
そこに雑草が茂るのを期待するワケだ。
前回に書いた、古墳表層の変容をあえて実施し、雑草に覆われつつある石垣というスガタを憶った次第。
あんまり変化したように見えないけど……
隙間をあけて石の密度をさげ、草葉が茂るのを期待する次第……
上記作業を終えると、石がゴロゴロけっこう余った。
では、さて……、このストーンズをどうしよう?
またぞろ愚考するのだった。
小さな庭池に眼を転じ、石の活用をば水面に投影するのだった。
1ヶ月ほど前、大和郡山の金魚業者さんに送ってもらった金魚100匹は、な~んと全滅した。
2~3センチ・サイズの稚魚たちが脆弱だったのか、小庭の水質が悪かったのか、あるいは両者ともども悪かったのか、理由はわからないけども、ともあれ全滅……。
2週間足らずの間、マイニチ毎日、数匹が浮いたり沈んだりして減っていき、全滅にいたった。
ガックリ、グッタリ、ゲンナリ、かつ金魚たちに申し訳ない気分がブル~なカラーで拡がり、ゲッソリだった。
近年、高温とそれに伴う藻の大量発生で、スイレンや布袋草なんぞも成長しにくい状況が続いてもいる。水が汚濁され、ミドリがかったお汁粉みたいなアンバイ……。
「この池、何とかならんかな」
とも思っていたので、
「よっしゃ、このさい半分ほど埋めちゃえ」
短絡的ではなく、マジメに考えたのだった。
池に中島を設けて水量を半減させる。
島には土を盛って、短めな草木を置こう。余った石をそこで使う。
島の外周が水池となるワケだ。過日に見学した高知の牧野植物園に似通う構造の場所があって、それを真似たまでだが、先方は流れある清流だった。
なので模したコトにならない。
むしろ、いっそ……、ま~、云ってみれば……、仁徳天皇陵っぽい構造だ。
ま~、それも良いでないの前方後円墳なカタチも。
スケールはアット~的にちゃいますがぁ、新規なカタチに換えちゃえ変えちゃえ、と決定したのだった。
晩年のマイ・マザ~のために買ったけど結局使わなかった介護プールがあるから、それに水を張り、スイレン達を退避させる。鉢が6ケあるので、入りきらなかったのはポリバケツに移動。
布袋草もタライに移す。両者ともに藻がコンブみたいに絡んでるのを、小一時間かけ、除去して呼吸しやすくする。
水を抜いてしばらく池を日干ししようと計画したけど、あいにくの雨天で完全な日干しには至らず。
けど作業は続ける。
石を入れて、縄文時代の遺構を発掘したみたいなお遊びも、やってみる。
「オ〜っ、これは金魚を供養した塚じゃ〜ないの? 中央が石棺かぁ?」
みたいな遊びを、やってみる。
水深が40センチあるので、浮島のためには16個のブロックが要る。柔道家に応援を乞い、ブロックを買って彼の車に運び入れる。
そのブロックの上にのせる植物用の土も併せて買いこみ、重いモノはぜ〜んぶ柔道家の二の腕に任せる。
ラクしちぇたので、労をねぎらい、ホームセンターの近場で食事提供。
食後、運び入れたブロックを試し積み。やはり前方後円墳っぽい……。石垣作業で余った石の大半はブロックの高さ調整に用いて水中へ。
柔道家が、
「ぁあ、喰った食った。運んだ運んだぁ〜。ほいじゃ~またねぇ」
帰ったアト、セメント練って石とブロックを固定。
一応の下ごしらえがこれで完了。
さぁ、どうなりますコトやらで、次回に続く~~。
ま~、ブロックのアク抜きをやらなきゃ、メダカも金魚も住めないので、しばらくは水を張って放置、汲み代えてはまた放置を繰り返すしかない。続きはいつのコトやらぁ~、ですけどね。
ちなみにこたびは、前回の痛苦の予防として、薬局でクスリを買った。
製品名が『足のつりに!』というんだ。
ストレートだなぁ。思い切ったなぁ。きっと販売前には社内でケンケンガクガクあったに違いない。
「ふざけた名前じゃ売れんわ」
と反対派が青筋たて、推進派は頬をマッカにし、
「これっくらい判りやすい名はないっちゅ〜に」
社内は2つのグループに別れて一触即発ジョ〜タイ、社員食堂でも互いに眼をあわせなかったに違いない。
で、当方はそんな社内対立と関係なく、買って1錠のんじゃった。
結果、足の裏が攣ることなく作業が進んだ。
ただ、ま〜、クスリ効いたのか、あるいはたまたま攣らなかっただけなのか……、そこんところ、不明なり。
明日、水中に沈む部分の工作をし、時間があれば土を盛る作業をしようと思う。
ゆえに明日、もう1錠。