腰の不調もホボ全快。
徳島へ出向いた。
こたびは久々、男3人のミニ・ツア~。むろん阿波踊りとも関係しない。
徳島イコール阿波踊りという反応は、リオといえばカーニバルというオウム返し同様、無知がもたらす滑稽なのかもしれないが、阿波踊りの名しか知らない以上、どうしようもない。
ま~、それほどに当方には縁遠い地というコトになるんだろうけど、観光を意識せず、なんぞ美味いモンを喰おうや……、というただそれだけのツア〜。けれども、それこそが至上なりとの想い濃厚。
くわえて、高額であってはイケナイ。廉価だけど美味しいと思えるモノがイチバン。
そういう趣意で出かけ、出来るだけ行き当たりばったりな出会いイートを指向する。
N君が「鎌田醤油を買いたい」とのコトゆえ、坂出で下りて本社直売所に出向く。
でっかい工場と規模に驚きつつ、当方も真似てセットを買ったら、ピリ辛だし醤油をオマケしてもらえた。
高松に移動。「かもめ」で昼食。
毎度、夜になって訪ねた店だけど、ここ数年数回の探訪時はいずれの日も休店。コロナ騒動が長引き、少数スタッフでの運営に切り替え、営業日も縮小しちゃってるようなのだったが……、今回初めてお昼前に入店し、
「ガッチョ~ン!」
夜営業は完全にやめ、昼のみの営業とし、あわせてアルコール類も売らない店に変身しているのだった。
厚切りトンカツを注文し、その厚さから来る旨味を堪能しつつも、ビールは呑めないワケだ。
これは、イタイ。
ううむ。お酒が呑めないのはねぇ……、と店のヒトにイ~タイ。
食後、香川から徳島へ向けて駆ける。
当然に当方、運転しない。ラクチンラクチンながら、呑めなかった分、もの足りない。
立ち寄った温泉併設の道の駅「ことなみ」で温泉利用の方用に販売しているビールを迷わず買い、迷わず缶あけ、一気ゴック~ン。
ゴクゴクしてる内に雨がポロポロ。
TOYOTAに乗り込んで駆けてるさなかに雨足が強くなり、それから30分後には豪雨。
またまた道の駅に駐車。
剣山の入り口・貞光町の「貞光ゆうゆう館」で雨宿り。
トイレを眼前にしてトイレに行けないゲリラ雷雨……。
小一時間ばかり身動きならず。で、徳島入りも遅れた。
名西郡山間部の神山町という所にある「KAMIYAMA BEER」を訪ねたいと思ってたけど、あきらめ、雨中、徳島市内の「阿波踊り会館」に寄る。
1Fが物販所。ここは観光スポットでもあるから地ビールもあるかしらと見廻わったけど、地ビールなし。
日本酒は幾つか。でも一升瓶はない。
ま~、いいや……。物色している内に雨がやんでる。
車で少し移動。
徳島でイチバンに高名らしき徳島ラーメンの店「いのたに」で、ササッとオーダーし、チャチャっと食べる。
黄身をのせるのが王道らしいが、当方あえてナマ玉子なしで……。
店内、有名人来店時のサインだらけ。複数の壁すべてサイン色紙で埋まる。
なぜか安倍晋三のサインのみが額縁に入ってる。平成19年とあるから首相にはじめてなった頃だが、細い線、バランスの悪い字で
「真実一路」
と書いてる。アベ流の黒いユ〜モアだったか?
当方が座った席の真後ろに、吉田拓郎と中村雅俊のサイン(2003年とある。左の女性は誰だろ?)斜め横にさだ・まさしのもあったが、アベサダは無視しで麵をすすり、スープをば吞む。
この店もビールの類いは扱ってない。ひたすら麵と向かい合わなきゃ~イケナイ店。
拓郎のやや浮かない顔は、「なんだ酒なしかよ〜っ」ゆえの表情かとも勝手に想像するが、ともあれ、どうもこたびは、お酒の類いにエン遠い。
同店の真裏に「大山祇神社」というのがある。ごくごくささやかで神社というより祠規模なのじゃ~あるけれど、なぜか狛犬が5体もある。
かなりな年代物らしく見えるけど、6体でなく5体なのは、1体は壊れたのかしら?
慎ましい神棚には、ケッコ〜な量のコップ酒が並ぶ。
あら、うらやましい……、などとは思わず、チャンと奉られているのがイイ感じ。
帰路も高速道路は使わず、海沿いの11号線をユルユル駆ける。
やや大型な「物産館」なる場所でヤマモモを売っていたので、200円で買う。
強い酸味の中に深みある甘みがあって、ま〜、おいしい。
同じ店で、卵も見つける。
7ケだか8ケで、わずか140円。
これを買わないだけの強い精神を当方、もってない。
レジに持ってたら、KちゃんもN君も、同じのを持ってた……。遠路徳島までやって来て主夫やってる3人……。
暗くなる小一時間ほど前、「北灘漁港直送とれたて食堂」脇の防波堤に描かれたネコの絵やらを背景に夕日を見る。
彼方に小豆島がチラリ見えるけど、雨後ゆえ夕景は紅く染まらない。
なんか、ハートがくすぐったい。
ま~、そのぶん、絵がカバー?
けど、ここにおじさん3人組で佇むのは、うむむ。