この数日、iTunesで、落語ばかり聴いている。
数日前にプチパインで催された桂そうば岡山落語会の夕刻の部にて、5年ぶりか、彼の噺を直に見聞して、しっかり落語モード。
5年前の時もそうだったなぁ。
桂枝雀、五代目志ん生、六代目圓生、三代目の桂三木助あたりを愉しんで、併せて神田伯山の講談も。
今回の岡山落語会でゲスト出演した桂小鯛は、『鹿政断』を披露してくれたが、落語としてのこの物語と講談としての展開では、やはり講談が優るよう思えてシカたなかった。
桂そうばはヤヤ痩せたのかな? 彼に天才要素は感じないけど、努力研鑽の厚みが回を増すごと増えているようで、そこは頼もしい。
枝雀の一気果敢に突破してくるような勢いでなく、安定感ある回転というか、気づくとジックリと席が温まっているような落語なのだった。
ゆるやかながら、しかし確実に成長している樹木を見ているような感もあって、当方、好感した。
それで、チョイっとした落語モードに入ったワケだが、実の所……、俯瞰で自分を眺めると、落語より講談にハマッっているようにもみえる。
言葉の速度と歯切れ、そのパワフルなたたみかけ展開に、かなり魅了されている。
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歯科医のK氏より本を贈られた。
著者は山本義隆。
ずいぶんに懐かしい名。
このようなカタチで健在だったか……、と、感慨深くした。
ま~もっとも、右も左もカイモク判っていなかった中学生の頃に、全共闘ヘルメット姿の彼を雑誌の中に見いだして、「カッコいいなぁ」という程度のコトだったゆえ、逮捕され東大院生を退学させられた以後の、彼の在野での活躍と多数の物理学の著作や評論活動など知るよしもなかった。
氏に関しては60年代末時点で存在が停止していたんだから、勉強ブソクも甚だしい。
これをきに、彼の著作に、触れてみようかな。早や今年で81歳になるらしい。
……実は、氏の著作とはツユっとも意識せず、20年ほど前に買って拾い読みした本があるんだ。
20年前の自分には歯が立たないハードな物理本だったので、全ページ読み進めないまま書棚に置いて、それっきりだったが、こたびようやく著者同一を知って、アゼンとさせられた次第。
K氏に感謝。
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小庭の池。
新規のブロックとセメントのアク抜きで徹底的に乾燥させてやろうとの思いは、連日連打の雨で砕かれた。
雨の水量がコチラの思惑を粉砕し、水溜まりが増すばかり。基底部あたりのセメントが乾ききっていない状態での水攻めゆえ、セメントの溶出も考えられるけど、もはや、しかたない。
それでヤヤ諦め、ならばいっそ……、と水道栓を開放して満水にした。
ミョウバンを投入し、「化学変化」に期待をつなぐ方向に姿勢制御だ。
一昼夜おいて、アクが浮いた水を抜く予定だけど、2年ほど前に汲み出し用に水中ポンプを買ったんだけど、10数回使っただけで壊れてしまった。
だから、こたびはバケツだ。バケツでの水抜き作業はケッコ~腰を使うはず。
くわばらくわばら。かすかに怯えつつも明日、作業しちゃお。
ちなみに当初は……、前方後円墳っぽく土を盛り上げる気でいた。(上写真はphoto shopによる加工)
けれど、雨で流れ出して崩れてしまうのは自明。
結局、無難に周辺に石を置き、盛り具合もホドホドなものにした。
なんだか後退ばかりのようで、さっぱり面白くないけども、ま~、そんなもんだろう。
諦めの中にも良性なハッピ~はプツプツ浮き上がる。その小さいプツプチ・ハッピ~をば拾い集めて、ニヤリ、
「So it good」
と、笑うっきゃ~ない。
これを「それでいい」と訳すか、あるいは「そんなもんだぁ」と解するか絶妙だけども、ま~、後者ですかいなぁ、気分の置き所は。