カンカン照りと大粒の雨

 

  
           29日の土曜の夜、自宅2階から花火を眺める。電線がブザマ……

 

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 過日の朝9時。吉備中央町の「吉備高原ファーム」に着くと、もうヒトが並んでた。

 ここでは各種トウモロコシを育て、品質も良いので、いわゆる“朝採れ”は直ぐに売り切れる。

 県外から買いに来るヒトもいる。

 なので早めに出向いて物色し、カゴにいれ、レジに運ぶわけだ。

 今回はドルチェドリームとPSX1913という品種を1ダースばかり買う。

             3本で550円。昨年より値上がりしている……

 

 朝イチバンにこの直売所に入り、10本を超える買い物をすると、オマケのトウモロコシをもらえる。

 今回は6本ももらえた。ま~、それで値上がり分が相殺されたような気になる。

 しかしま~、朝9時だというのに、ジリジリ焼かれるような暑さ。

 

 次いで、蒜山高原

 高速おりて直ぐの道の駅で別種のトウモロコシを物色。でも欲しかった品種がない。

 ヒルゼン大根1本と大きなナス2本のみ買う。

           道の駅の直ぐそばに拡がるトウモロコシ畑

 

 やまな食堂でお昼ごはん。

 山名氏、当方たちに気づき、「おやおやおやっ」と笑む。

 今回は5人ツア~。例によって運転せずともイイからビールをば、2本ばかし。

 焼きそばやらホルモン野菜いためやらをシェアしあい、美味しくいただく。

 鳥インフルエンザの影響で、かしわ(親鶏)の入荷が困難な状況が続いているという。

 それで同店は、やむなくブロイラー(若鶏)を使っているという。

 その旨を続々と入店する方々に、山名氏はいちいち丁寧に告げてらっしゃる。

 最大の売りである蒜山焼きそばの、その要めとなる食材なんだから、困ったもんだ。

 その困った状況下、代用品を使っているとチャンと説明しているやまな食堂のスタンスが、イイ。

 近頃は、職種は違えどBIG MOTERに見るがごとく、ハチャメチャが横行しているけど、正直を最前面に置いて良心ある商売やってる店もキチリとあるんだ。嬉しいな。

 本来そうあるべきアタリマエが、まるで稀少種になっているようなJAPANの今にグッタリしているゆえ、嬉しいんだ。

 

 倉吉に向かう。

 車からおりた途端、頭上からの照射と路面の照り返し。

 暑い。とにかく暑い。

 土蔵作りのチョイっとおしゃれな店に入り、オシャレなアイスコーヒーで憩う。

               ボトルの底に甘く煮た小豆が入ってる

      他にお客なし。2階席を独占で憩う。元は土蔵ゆえ天井が高く、それで開放感も増大

     ネズミ男を無視している後方のN君。窓際の光景によく溶け込んでイイ感じ

 以前も感想したけど、倉吉は車が少ない。とにかく少ない。道路の真ん中に数分佇んでも車が来ない。

 フォーク・ギターをポロリン弾きつつ道の真ん中で

「おいらヤマモト、イケメン野郎〜♪ ほほいのホ〜♬」

 3分43秒のオリジナル曲をば堂々と唄いあげても、きっと車は来ないと思われる。仮に1台やってきても、曲が終わるのを待ってくれるような予感さえする倉吉市内……。

 人口が少ないのが主因なんだろうけど、その少なさが快適さを押し出して、なんだかやたらに落ち着けて、気づくと、やわらぎ、ゆるみ、力が抜けていくような感じがス~っと拡がっている。

 豪雪地ゆえ冬の辛さはあろうけど、染み出るようなユッタリ感がイイ。

 

 土蔵群沿いの土産ショップで、『孤独のグルメ』関係のラーメンを発見。「素ラーメン」という素っ気ない名がいいなぁ。速攻で、自分用に買った。

 うどんだし汁と中華麺を組み合わせたご当地ラーメン。鳥取市役所内の食堂・武蔵屋でゴロ~ちゃんがすすった「スラーメン」だけど、市役所の改築に伴い同店は閉店するらしい。

 けど、こんなカタチの商品があるのは嬉しいな。

 

 まだ2時。倉吉は盆地。それゆえの暑さゆえ、

「な~んとなく涼しげな所へ行こう」

 と、急遽に大山方面にゴ~。

 5人で100本を超えるトウモロコシを荷室に置いているゆえ、熱が心配。途中で氷を買ってクールダウン。

 

 しかし大山に近寄るに連れて黒雲湧きいでて、大山町の登山口、モンベル附近でジャブジャブと雨。

 視界不良。車窓から見えるのはごく近場の樹木のみ。

 納涼求めて移動したのに……、これはチッと違う。

 以後、大山→蒜山→津山へと戻る間もジャバジャバ……。

 午前のカンカン午後のジャバジャバ。

 激変はなはだしく苦笑するしかない。

 夜になりかけた津山の某所。雷がゴロゴロなっている中で夕食。

 

 岡山市に帰り着くと、路面は乾燥し、雨のも字もなく、っとした熱気のみ。雨中を駆けたのが夢だか幻だかのよう……。

 

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 帰岡した翌日に食べたけど、吉備高原ファームで買った「PSX1913」という品種は、黄色いコーン粒は小さめだけども、コーンの味がしっかり留まった上で甘味がふくよか。良いヨイ。

 ただ……、「PSX1913」という、いかにも工業的な呼称は好かんなぁ。味気をそこなう。

 おそらく海外で品種改造されたモノゆえ、勝手に和名をつけられないんだろうけど、その一点がヤヤ残念でしたなっ。